育雛舎、工場暖房・体育館暖房、定量ポンプは株式会社ハイテム

  2002年7月号


育雛舎を更新して


新潟県豊栄市 小林養鶏場様

ハイテムチックグロウケージ 4段4列56m
換気方式:陽圧換気   暖房装置:床暖房
鶏舎:単管パイプハウス方式(小林さん手配) 坪6万円程度でできた。
昨年(2001年)8月に完工。
岩村養鶏の委託で育成を行っている。
毎回約55000羽の餌付けで40〜50日令までの育成を専務夫妻の2名で管理を行っている。


小林社長、小林専務さんのお話

現在の感想は・・・
5回目の餌付けを行ったが夏冬通して使ってみて問題がなく大変満足している。
過去4回のロットについても大変育成率が良く(99.3〜99.7%)雛のばらつきもない。
床暖房システムにより上下での温度差がほとんどなく、暖房費用も冬で4.5円/羽、夏だと1円/羽ぐらいなので年平均2.5円ぐらいで済んでいる。
建物がパイプハウスで少し心配な面もあったが、40メートルの突風や、冬の積雪にも耐えたので現在は安心している。
更に大きなのメリットとして、今までの育雛舎は24,000羽の餌付けを2名で行ってきたが今回の鶏舎は2倍以上の55,000羽を同じ2名で管理できる上、仕事についても楽になったことです。特に餌付け時には餌付けフラップに餌を拡げることでまき餌をする必要がないこと、水覚えが良いこと(ただし初生のとき白鶏で1回、赤鶏で2〜3回ドリップカップに水をためている)によって効率が良くなった。
調子がとても良いので今回は60,000羽の餌付けを行うことにした。
設備を選択する際はよく検討してハイテムの設備が一番と思って導入したが、実際使ってみて設備としては最高のものだと確信している。

今回、ハイテムを選定した理由
以前から取引のあるY社(後期育成舎)と比較した。
前期育成システムとして大切な換気や暖房、機械類の丈夫さ等総合して見るとハイテムの方が良いと感じた。
実際の農場を見学させてもらってこのシステムが良いと実感した。
さらに、掃除をし易いように間仕切りを鉄板からアミ仕様にしたり、餌付け時に新聞等をしかなくて済む底アミのピッチ(15mm)の設計変更に対応してくれた点も評価できた。
餌付け羽数が増えたため、後期育成舎の計画もあるがハイテムで検討したい。



鶏舎外観


餌付中の舎内








パイプハウス壁面


小林社長及び専務




間口700シリーズ発売開始


群飼で多くの高成績データが報告される中、ハイテムでは数年前から間口70 cmケージの開発に力を入れ、同社ケージの最近の日本向以外出荷(米、カナダ等)は70 cm間口が主流になりつつあります。
以下はハイテムエッグハウス21(1999年より委託管理方式)でのデータ。
日本では今秋から納入が開始されます。


  1. 調査方法
    ・破卵及び汚卵調査は、ケージ前で採卵した卵を翌日検卵。
    ・試験区は各仕様の同一ケージで行い、4日間連続実施。

  2. 調査日時
     2002.4.1〜5, ジュリア鶏368〜371日令

  3. 調査結果
    ・4日間の総合データ

     ケージタイプ C5060 C7051 C7060
     ケージ間口(mm) 500 700 700
     ケージ奥行(mm) 540 460 540
     ケージ当り羽数 7 8 10
     羽当り生活スペース(m2 386 403 378
     給餌スペース(cm) 7.1 8.8 7.0
     産卵率 77.90% 80.42% 80.07%
     卵率 2.05% 1.66% 2.07%
     汚卵率 1.86% 2.00% 1.06%

    1. 産卵率 : ジュリアの53週令(371日令)生産能力指標は77%
    2. 卵殻強度測定 : 平均 2.78kg /cm2 (FHK試験機)
    3. 詳細データが必要な場合は、お問い合わせ下さい。

  4. 考察
    間口700と500ケージで産卵率、破卵率、汚卵率に有意差はないと考えられる。
    尚、生存率については米、カナダでのフィールドデータによれば間口700が若干優れていると云われている。



トリの動きにゆとりが感じられる


ケージ中央部が落ち着いたスペースになりここで多く産卵する傾向がある









8月号へ