鶏舎で糞乾エアパイプを使って鶏糞処理、工場暖房・体育館暖房、定量ポンプは株式会社ハイテム

  2002年8月号


糞乾エアパイプとブレードを使用してみて


兵庫県加西市 (株)兵庫ハイチック 様


6年前、孵化場からコマーシャルレイヤーを主体とした経営に転換され、平成10年にハイテム直立8段中間通路付ケージ、新トンネル換気による鶏舎2棟を建設、昨年秋から本年3月にかけ更に2棟を建設されました。 糞乾方式に第1期工事はエアパイプ、第2期はブレードを採用されましたので、両システムを使用してみての実感を中心にお話を伺いました。

インタビュー:技術営業グループ課長 井上富次


―成鶏舎建設に当たっての基本的コンセプトは・・・

「これからの鶏卵設備は、生産性を向上させるための鶏舎・設備であることは勿論大切であるが、それ以上に消費者やユーザーに対して安全・安心できる鶏卵を供給することと、周辺の地域住民に対する環境対策や農場の美観に重点をおいた農場・鶏舎作りを基本コンセプトとした」

* 注記
(1) 同農場は姫路駅の北東約25kmほどの場所で、農村地域ではあるが周辺に民家が隣接している。
(2) 新トンネル換気の羽根、ホコリ対策として、排気側に天日乾燥場を設け、鶏糞の乾燥とホコリ対策を兼ねている。


―鶏舎内部設備は糞乾直立ベルトケージですが、第1期工事はエアパイプ方式、第2期工事はブレード方式とした理由は・・・

「ハイテムから薦められたこともあるが、(1)糞乾電気代が半額になる(2)糞乾エアハン用フィルターの掃除の手間がない点からブレードとした。設備費用としては1羽当たり250円ほど高いが、上記2点から7〜8年でペイする。 実際約8ヶ月使用しているが作業面で手間がかからなくなって作業時間の節減につながっている」


―1棟目が完成して4年ほど経過していますが、ハイテムケージシステムを使用していかがですか・・・

「設備計画の中の機種選定に際しては、特に耐久性、使い易さとアフターサービス面にポイントをおいた。その結果ハイテムケージシステムとした訳であるが、概ね計画通りに推移しており満足している。今後GPインライン化を予定しているが、更に管理面の省力化を図る目的で、農場管理のコンピューター化を計画している」


―本日はお忙しいところ、色々お話を御聞かせいただきありがとうございました。



クーリングパッドを備えた鶏舎前部 奥2棟が第1期、手前2棟が第2期工事鶏舎
各鶏舎共2室構成で全8ロット



鶏舎内部 クリーン、シンプルな鶏舎を目指し天井をなくしている
上部に新トンネル換気夏場モード用リストリクターが見える



新トンネル換気鶏舎排気側に設けられた天日乾燥ハウス



敷地スペースを有効に使用するため4室用のタンクを一カ所にまとめている



兵庫ハイチック 代表取締役 初岡 勲 さん


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