2003年4月号 最新トンネル鶏舎で効率養鶏を目指す
樋口養鶏(鹿児島)
昨年12月19日に最新トンネル鶏舎に若メスを導入された鹿児島県高尾野町の樋口養鶏さんをお訪ねしました。
報告者:技術グループ 常務取締役 今村芳敬
《 設備概要 》
8段4列Cシリーズ(ブレード)約6万羽の鶏舎で給餌はウルトラフレックス。 鶏舎は柱が鉄骨亜鉛どぶづけ仕様で柱を外に出し、鶏舎内には柱等が出ない掃除がしやすい構造となっている。 現在25週令で94%産卵と成績も順調である(後日談:27週令で95%)。 《 樋口大吉さんのお話 》
今回の鶏舎で特に気に入っている点は・・・
ファームコンピュータ(ファームマネジャー)は大変役立っています。 これを導入したおかげでリアルタイムで情報が見られるので、水、餌情報を中心に日常管理に役立てています。 特に水の情報は列毎に表示されるので前日の値と比較することですぐに水切れが発見できる点で助かりました。 最初はなぜ水切れが起こるのか良く分からなかったのですがデータを分析するうちに給餌時間にたまに起こることがわかり、さらに調べたところ、井戸のポンプの作動開始水位が低かったため、たまたま低い水位の時に給餌が行われると一気に鶏が水を飲むので水が不足することがわかりました。早速その対策を行い、水切れがなくなりました。 また、フィルターの掃除も大切だということもよくわかりました。 鶏舎管理についてはどうですか・・・ 8段の中間デッキ付きなので管理はしやすいと思います。 死亡鶏の取り出しには1段目と5段目がやや見難いところがありますが、ハイテムの工務チームが使っていた台車(ケージレールを利用した台車)を参考に専用の管理台車を作って管理しています。 これにもたれて1段目はかがみやすく見やすくなり、5段目は座って管理できるようにしました。 4、8段目は台車に乗ると見やすい高さになります。 鶏糞処理についてはどうですか・・・ ブレードの糞乾は非常に良く乾いています。 鶏糞は発酵処理していますが、そのまま投入できるので扱いやすいところが良い。 従来(ひな段低床鶏舎)は、鶏糞がやわらかくて乾糞と混ぜなければいけなかったのがその手間が省けて助かっている。 また、除糞コンベアにねずみ侵入防止のカバーを取り付けたことも気に入っています。 |
樋口大吉さん 鶏舎外観 鶏舎をすっきりさせる外柱方式 鶏舎内部 管理台車 1段目の管理 4段目の管理 5段目の管理 8段目の管理 コンピュータ端末を組込んだ鶏舎管理盤 鶏糞取出し 左側はダストチャンバー ダストチャンバー内 万一の機械トラブルに備えたカンバン方式 ハイテム予備品ラック |
新入社員です よろしくお願い致します 安田幸太郎 平成5年3月 上智大学法学部卒業
10年余りの銀行勤務を経てこの3月に入社致しました。
現在は技術、実務修得のため、各地で現場実習をして居ります。 現場重視・行動重視でお客様のお役にたてるよう全力で頑張りますのでよろしくお願い致します。 |
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