2003年5月号 ハイテムセコノブを導入して・・・
A農場
(訪問先ご希望によりA農場となっています。ご理解ご了承をお願い致します。)
次世代糞乾システム“ハイテムセコノブ”を導入した最新トンネル鶏舎を今年1月から稼動されているA農場をお訪ねし、お話を伺いました。
報告者:技術グループ 常務取締役 椿井康司
セコノブを実際使用してみていかがですか・・・ 1棟2室に対しセコノブ1セット設計のため、1室目のみにトリ収容の段階では、冬場で換気量が少なかったこともあり、乾きが不十分で心配でした。やがて2室目にもトリが入り、いよいよ本格稼動となりましたが、乾糞の調合割合や運用サイクルをどうしたら良いか等、試行錯誤を繰り返しました。 しかし、その甲斐あって、多少季節も暖かくなってきたことも重なり、今では順調に稼動し始め、当初の期待通り水分20%前後の鶏糞が安定して出てくるようになりました。 これから、梅雨時や夏場クーリングパッドの使用など鶏糞の水分が高くなる季節を迎えますが、セコノブでどこまで乾くのか、心配というより、今は“楽しみ”です。 糞乾の無いケージシステムはいかがですか・・・ 12年ほど前にハイテムのエアパイプ付きベルトケージを導入しましたが、エアハンドリングユニットのフィルターを毎日清掃しなければならなかったし、アウト時のエアパイプ回りの水洗などケージを清潔にするためには手がかかりました。また、エアハンドリングユニットの電気代も思った以上にかかり、当初の技術ではこれが最善だとあきらめていました。 今回導入したケージは、エアパイプなどの糞乾がなく、見た目にシンプルで、清潔感があり、アウト時の清掃も手際よく行えると思います。また、フィルターの清掃もしなくて済むのは助かります。それにエアハンドリングユニットの電気代が無いのは嬉しいですね。 70cm間口のケージなど、今回新しい試みでしたが・・・ 70cm間口については、トリ入れの時に作業がし易く、作業時間も少なくて済みました。 成績、破卵などはこれから徐々に明らかになっていくでしょう。 エサトラフ内ケージ列前後に取り付けられたエサ戻しユニットはいいですね。無駄なエサを節約できますから。 また、8段でも中間デッキ仕様にしたことで管理がし易くなりました。 ハイテムに期待することは・・・ これからも品質の良い製品をできるだけ安く提供して下さい。そして、ますます技術力を高めてもらい、任せて安心、信頼できるアフターサービスをお願いします。 我々が設備を更新するにしても、バイヤーからの厳しい要求の中、常に最新技術を取り入れ、生産効率の向上に努めなければなりません。12年前のハイテムに比べれば、細部にわたって改良されていますが、我々の要求する部分に耳を傾けて、これからも少しずつでも改善する努力を続けていただきたいと思います。 お忙しい中、お話を賜りありがとうございました。 |
A農場場長 左:セコノブ、右:新鶏舎 左:新鶏舎、右:セコノブ仕上がり鶏糞搬出側 新鶏舎外観 新鶏舎内部 新鶏舎内部 糞乾の無いケージ 鶏舎から搬出される生糞(水分70〜75%) 生糞と乾糞を水分50%を基準に自動混合 左に見えるのが乾糞搬入用オーガー デュアルデッキに鶏糞を20〜25cm 厚に充填する充填攪拌ユニット 充填攪拌ユニットにハイスピード(ハイテムセコノブのポイントの一つ:コンベアスピード45m/分)で 流入する生糞・乾糞混合鶏糞(基準水分50%) セコノブ内部 デュアルデッキに組み込まれたサブスクレーパが稼動し、陽圧室に乾糞を落下させている状況 (不鮮明で申し訳ございません) 陽圧室に落下した乾糞を集める乾糞搬出スクレーパ (左側に鶏舎排気を送り込むファンが見える) 生糞と乾糞との自動混合、乾糞取り出し、鶏舎排気等をコントロールする ハイテムセコノブの心臓部である制御盤(ハイテム製造) 鶏舎からの排気取り入れ口 同取り入れ口を外から見た写真 |
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