地域密着型経営で養鶏。工場暖房・体育館暖房、定量ポンプは株式会社ハイテム

  2003年7月号


地域密着型養鶏

小川和男養鶏場(神奈川)


報告者:技術営業グループ 東日本担当 取締役部長 小泉 均

 小川和男養鶏場さんは神奈川県北部に位置する相模原市に農場があります。
 相模原市は人口60万人、東京都心まで40km、横浜まで30kmと近く、農場の周りには住宅、学校、工業団地などがあります。このような環境のなかで、首都圏生協への卵の供給、農場での小売、地元、小学校の給食への卵の供給、相模原市主催の月2回開催の農業朝市、市内にある有名デパートの食品売り場での販売などを主体とした地域密着型の養鶏経営を行っています。
 又、特に市街地化した場所での畜産経営には市、周りの住民とのパイプを常に保つことが必要と相模原市の企画による市民参加の農場見学会への協力なども惜しみなく行っています。

 今回新設した夏場対策付開放システム鶏舎は、この地域密着型の養鶏経営スタイルを大きく変えることなく、しかし、効率化養鶏を目指したいとの小川和男さんの要望に沿って計画されました。

1) 鶏卵の販売面より鶏舎は開放スタイルとしたい。
2) 家族養鶏を基本とするので人手がかからない。
3) 鶏糞処理は、コンポストでの発酵処理とするため鶏糞水分が安定していて、直接、発酵機
    に投入可能な状態の鶏糞がケージシステムより出ること。
     (住宅が近くにあり、臭いの問題で水分調整のために鶏糞を堆積して置くことが出来ない。)
4) 夏場の暑さ対策がしっかり出来ている。

 従来型のヒナ2段開放鶏舎より直立4段システム鶏舎への取り組みで飼育、管理方法の不安はあったようですが、鶏が導入され、産卵も順調に進んでおり、現在は一安心とのことです。


農場朝市で小川養鶏場のタマゴは人気の的



鶏舎外観





鶏舎内部




小川和男 様










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