2003年9月号


次世代糞乾システム

ハイテムセコノブ現地見学会開催

韓国からも視察団


東洋システム(株)(岐阜県各務原市金属団地97−4 社長 安田勝彦)は、8月8日岐阜県下の農場で次世代糞乾システム「ハイテムセコノブ」の現地見学会及び説明会を開催し全国各地から生産者を中心に約50名が参加した。

同農場のハイテムセコノブは本年1月に完工した1棟2室計6万羽収容のハイテムサルメット8段新トンネル換気鶏舎に隣接して建てられ、同鶏舎からの最大時総排気量の約10%を導入し、24時間で生糞水分が何パーセントであっても、水分15〜20%の糞乾に仕上るよう設計されている。

乾糞循環等同システムの運転をつかさどるコンピューター内臓の制御盤は東洋システムによって国産化され操作が簡単で、システム全体が順調に推移している状況を見学会参加者が確認した。

見学会後の説明会では同システムを今年1月から稼動している農場側の体験報告があり、冬期外気温が零下10度を下回る様な場合は鶏舎内温度維持とセコノブへの送風量の関係の調整に気を遣うとの報告があり、参加者からもこの点についての質問があった。

東洋システムからは、

1、 この対策として、外気温度が零下10度を下回る地域では1万羽当り1万キロカロリーを
     基準にバックアップヒーター(プロパン、灯油等)を鶏舎とセコノブ建屋とを連結するダクト内に
     設置するのが望ましい

2、 このバックアップヒーターは梅雨時、乾糞水分を15〜20%に維持するのにも非常に有効で、
     そのランニングコストは冬期、梅雨時それぞれ1カ月間必要としてプロパンガス1キロ当り百円で
     計算し1万羽当り2万円前後である

との説明があった。

同見学会には、韓国の大手生産者(20〜50万羽養鶏)を中心とする9名の視察団も加った。

尚、韓国向には来年3月に東洋システムからハイテムセコノブが1セット納入されることが内定している。











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