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  2003年11月号


鶏舎更新で堅実養鶏

有限会社鈴木養鶏場(愛知県)



昨年9月と今年9月に各1棟ずつ従来の高床開放鶏舎を最新トンネル鶏舎に改造された愛知県の鈴木養鶏場さんをお訪ねしました。

報告者:技術グループ 常務取締役 今村芳敬



《 設備概要 》

6段3列Cシリーズ(ブレード)約2万5千羽の鶏舎で給餌はウルトラフレックス。
鶏舎は従来の柱を鉄骨で補強し、中柱や高床の床梁を取り除いて低床式直立ケージを収めました。 また、管理面を考えて3段ずつの中間デッキ付きの構造となっています。
現在産卵と成績は2ロットともに順調です。


《 鈴木専務のお話 》

今回の鶏舎で気に入っていることは・・・

給餌機にウルトラフレックスを採用しましたが、給餌ムラがなく餌の調整がしやすい点です。
また、ファームコンピュータ(ファームマネジャー)のリアルタイム情報で事務所にいながら随時鶏舎内の状態を把握することができるのは大変役立っています。
今年の夏は、冷夏で暑さの心配はしていなかったのですが、9月になってから暑い日が続き、従来の開放鶏舎では卵重が落ちたのに対して、新トンネル換気のクーリングパッドのおかげで全く影響を受けませんでした。


1年間使ってみて困った点等はなかったですか・・・

1棟目はちょうど1年間を経過しましたが、今年の梅雨時に集卵ベルトの巻き込み事故があったことを除いては大きな問題もなく順調に動いています。
集卵ベルトの巻き込みの際にもベルトの伸びの再調整を行ってもらってからは順調であり、2棟目の鶏舎については巻き込みの原因と考えられるベルト上のホコリ取りの装置の取付け対応をしてもらって様子を見ているところです。
現在の様子は1棟目の鶏舎のベルト上のホコリに比べると集卵機にたまるホコリの量が大幅に減っているので効果があると思います。


設備選びに注意したことは・・・

システムについては選択する際に、価格だけではなく性能重視で選びました。その際に様々な農場を見学して実際使われている人の意見を参考にしました。
また、ハイテムのコンピュータシステムは日本語表示で使いやすそうだったことも大きなポイントでした。




手前が従来の開放鶏舎、奥2棟が改造後の鶏舎


新鶏舎外観


電気盤


新トンネル換気の制御の様子


集卵ベルトブロア





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