![]() グループの組織力で生き残り戦略を展開
有限会社 村上ポートリー(兵庫県)
![]() 前田社長と梶並技術部長
報告者:技術営業グループ 西日本担当 井上富次
今月は兵庫県飾磨郡夢前町にあります(有)村上ポートリー様をご紹介します。 同養鶏場は飼料販売会社(株)藤橋商店の直営成鶏コマーシャル農場で、1994年7月から1995年2月にかけて、ハイテム直立ケージ陽圧換気ウインドレス鶏舎を2棟4室建設し、その後1998年11月と翌1999年1月完成で新トンネル換気ウインドレス鶏舎を2棟建設した養鶏場です。 ケージシステムはブレードケージシステムで、第1期工事は6段・3列・77m/室×2棟4室、1室当りの収容羽数は約33千羽、4室合計132千羽。第2期工事は、7段・3列・63m/棟×2棟で各棟中間デッキ・ドライチャンバー付、1棟当りの収容羽数は約31千羽、2棟合計62千羽です。 ブレードケージ及びドライチャンバーは西日本地区第1号導入先の養鶏場です。又、ファームコンピューターを第1期工事分から導入し、同時にエッグフローシステムも早い時期から導入しています。 鶏卵処理はインラインGPで、グループのウエダ養鶏場や新宮ファーム吉永農場等からの原卵も同GPで処理しています。月間の取扱量は500トン程とのこと。鶏糞処理は深型の発酵処理槽で処理し、天日乾燥場にて仕上げた上袋詰めをしてホームセンター他へ出荷している。臭気問題はオゾン脱臭処理を施して周辺地域対策としている。 (有)村上ポートリーの前田社長にインタビュー ・・・ハイテムブレードケージを10年間使用していかがですか。 「ハイテムケージシステムについては、ウエダ養鶏場(成鶏コマーシャル)や新宮ファーム新宮農場(育雛・育成)での実績から、堅牢性・メンテナンス性の良さは認識していたが、ブレードに関しては、日本に導入されて日が浅く、実績の面で心配していた。しかしながら、当初の説明通り電気代が低く抑えられ、ランニングコスト面で大いに満足している。因みに現在約20万羽の規模で、鶏糞処理とGPを含めた電気代は、月間約80万円、年間1,000万円程で1羽当り50円/年となっている」 ・・・成績面はいかかがですか。 「現在主力鶏種はジュリアとデカルブホワイトが半々であるが、成績はまずまずといったところである。今後マリアの比率を上げていく方向である」 (注記)添付成績データを参照して下さい
・・・村上ポートリー様の組織についてうかがいます。 「鶏舎管理は梶並技術部長を中心に6名(前田社長も含む)で管理・作業している。GPは和中センター長を中心にパートを含み十数名で管理・運営している。その他事務所に2名女性職員がいる」 ・・・ドライチャンバーはいかがですか。 「毎日運転する装置なので、維持管理面で日々点検が重要となるが、今のところほぼ順調に稼動している。梅雨時期と夏の一時期を除き水分量が25%前後の鶏糞となる。第1期工事鶏舎の鶏糞の水分調整用として利用している」 ・・・鶏卵の販売等についてうかがいます。 「丸紅エッグ(株)を通じて、ダイエーのPB卵/元気鶏の玉子や外食チェーン店の他、業務用のパック卵も手掛けている他、一部であるがネット入特殊卵(地養卵)も生産している。昨年親会社/(株)藤橋商店の取引先である日本配合飼料(株)と共同で、関西マジックパール社を農場内に設立し、味付け玉子を生産・販売している。最近では温泉玉子の生産も始まり、好評である」 本日はありがとうございました。 |
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![]() 第1期工事 陽圧換気鶏舎 (1995年2月完工) ![]() 第2期工事 新トンネル換気 (1999年1月完工) ![]() GPセンター 9月号へ |