養鶏でブランド卵を可能に。工場暖房・体育館暖房、定量ポンプは株式会社ハイテム

  2004年10月号


付加価値の高いブランド卵生産が強み

有限会社青山様 (三重県)



青山社長様(左) 田中聡様(右)

報告者:技術営業グループ中部地区担当 安田幸太郎


三重県鈴鹿市、東名阪自動車道鈴鹿IC近くで養鶏を営まれている有限会社青山様をご紹介致します。

<< 設備概要 >>

完工  2000年3月から2003年12月まで順次 成鶏舎8棟、育成舎1棟
      成鶏農場(本場)約20万羽

成鶏舎
       ケージタイプ:ハイテムケージシステム チェーンフィーダー 6段3列47m他
       換気方法:クーリングパッド+トンネル換気

育成舎
       ケージタイプ:ハイテムグロウケージシステム チェーンフィーダー 6段3列38m
       換気方法:ライトトラップ+トンネル換気
       糞乾パイプ:なし


<< ご担当 田中聡様のお話 >>

夏場対策について

 「当農場では、ブランド卵を各種生産している。ブランドに恥じない最高品質の卵を生産するため、飼養管理、中でも良好な鶏の健康状態・舎内環境維持に特に力を入れている。」
 「この夏は当地区でも大変な猛暑となったが、全鶏舎クーリングパッドを備えており食下量の低下は真冬時と比べても 5%程度に抑えられた。その結果、安定した品質・卵重の製品を出荷でき、ブランド卵生産の責任を果たすことができた。」

鶏糞処理について

 「鈴鹿市は著名な植木とお茶の産地で、鶏糞年間総量のおよそ半分は天日乾燥等により畑地還元している。」

糞乾エアパイプのないクリーンシリーズ導入について

 「平成15年に完工した2室については、糞乾エアパイプがなくケージ内がすっきりより衛生的となるクリーンシリーズを採用した。次期計画で導入する予定の舎外糞乾システム『セコノブ』と組み合わせるためエアパイプが不要。これまで夏を2回経験したがトンネル換気を採用しているおかげで、糞乾エアパイプがなくても処理に困ることはなかった。」
 「次回導入予定のセコノブはベルトケージから排出された生糞を24時間で水分20%まで乾燥できるシステムで、鶏糞処理方法の幅が広がるので今から期待している。」
 「ケージ内にエアパイプがないため、フィルター掃除やエアパイプ目詰まり清掃等の手間が不要で、クリーンシリーズについては大変満足している。」

換気について

 「トンネル換気と一口にいうが、農場ごとに異なった考え方があると思う。ハイテムの場合、推奨する基本設定に農場の経験・ノウハウを加味した換気設計が可能であり、より自分のイメージに近く使い勝手の良い換気システムができた。」
 「設備は1度選定したら長期間使うものなので、ハイテムには換気システムを含めてユーザーの声をきめ細かに取り入れ、より優れたシステムを生み出すことを期待したい。」



成鶏舎外観



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